このページでは、男性ホルモンに作用するオウゴンエキスの育毛効果や副作用について紹介します。
シソ科のコガネバナという植物の根を乾燥させて抽出したのがオウゴンエキス。漢方薬としては頭痛や腹痛などに効くとされ、美白効果をうたった化粧品などにも配合されています。
育毛効果という点では男性ホルモンを変質させる悪性酵素を抑制する作用が注目。これによって男性特有の前頭部や頭頂部の薄毛や抜け毛を防いでくれる働きが期待できます。また、オウゴンエキスにはバイカリンやバイカレインといった成分が含まれていて、これらは抗炎症や抗アレルギー作用、そして紫外線吸収作用があるのも特徴。男性ホルモンだけでなく、頭皮の肌トラブルといった症状にも好影響を与えます。薄毛になると紫外線が頭皮に当たりやすくなってしまうので、それを吸収してくれる作用は頭皮のアンチエイジングにもなると思います。
オウゴンエキスの育毛効果は、AGA治療薬として知られるプロペシア(フィナステリド)と似たような働きがあるとも言われています。プロペシアは男性ホルモンを抑制することで脱毛を防ぐ成分。オウゴンエキスも男性ホルモンに働きかけますが、成分単体として見た場合、プロペシアよりは効果が低いようです。
オウゴンエキスは天然成分で目立った副作用はないものの、男性ホルモンを抑える働きがある以上、過度な摂取は禁物。プロペシアに比べればオウゴンエキスの副作用として勃起不全やEDが起こる可能性はそうそうないでしょう。まして育毛剤の場合、経口ではなく塗るタイプを選択すれば、男性ホルモンの減少に伴う生殖機能の衰えもほぼ心配はないと思いますが、ホルモンに影響することの意味は理解しておいてください。
オウゴンエキスを配合した塗布タイプの育毛剤では、主成分をサポートする成分として採用されているケースが多いので、育毛剤選びでは配合バランスなどもチェックしておくのがいいでしょう。